MVPは誰だ?boxLEBRONから見るMVPレース
先日、新人王レースについて書いたばかりですが、終盤に差し掛かったこのタイミングでMVPレースについても書きたかったので、今日はMVPレースについて書きます。
新人王レースの時と同様、ランキングはboxLEBRON 2.0の数値で機械的にランク付けをしますが、今回は歴代のMVPを見たときに日本人選手の割合も多いことから、boxLEBRONのトップ6名と、それに加えて日本人選手4名の紹介をしたいと思います。(数値は4月25日試合終了時点)
また、boxLEBRONの説明については、こちらで説明してあるので、興味のある方は読んでいただければと思います。
では、まずは日本人選手から紹介をしていきたいと思います。
日本人選手 4位(総合 32位)齋藤 拓実(名古屋D)
O + 3.73 D +0.76 boxLEBRON 2.0 +4.49
平均12.2得点/5.7アシストと、名古屋の司令塔としての仕事を、ボックススコア上では十分に果たしているといえるでしょう。5.7アシストはリーグ全体では4位、日本人選手の中では1位と、特に立派な数字です。また、TS%が約60%と、ガードとしては高い、つまりシュートの効率が良いです。自分で点を取りながら、周りを活かせていることがうかがえます。
日本人選手 3位(総合 27位)金丸 晃輔(三河)
O +4.88 D -0.30 boxLEBRON 2.0 +4.58
金丸選手の代名詞であるスリーポイントシュートは、今季も平均6アテンプトで47%と、高い確率で、多くのシュートを打っていることがわかります。TS%を見ても63%と、すごく効率が良いスコアラーであることがうかがえます。リーグ全体1位である三河オフェンスにも大きな貢献をしている選手です。
日本人選手 2位(総合 24位)藤井 祐眞(川崎)
O +3.86 D +0.86 boxLEBRON 2.0 +4.72
昨年、ベストファイブ、ベストディフェンダー賞、6thマン賞と表彰された藤井選手ですが、今年も日本人選手の中では2位といい成績を残しています。今季は平均二桁得点/4.2アシスト、さらにはTS%も59%と効率も良いシーズンです。ベンチからの出場も多いながらも、辻選手、篠山選手よりも高いboxLEBRONの数値が出ています。強豪川崎の中でもやはり、中心選手といえるのではないでしょうか。
日本人選手 1位(総合 14位)富樫 勇樹(千葉)
O +4.93 D +0.62 boxLEBRON 2.0 +5.55
ここまでの日本人選手のboxLEBRONランキングで1位の富樫選手ですが、特にオフェンスの数値はリーグ9位と高い数値が出ています。平均13.9得点と、ボックススコアスタッツでは主に得点でリーグ2位の千葉のオフェンスに大きく貢献しています。プルアップスリーなど、難易度の高いシュートを打っている印象はあるかもしれませんが、TS%が55%と、(シュートの難易度の数値化は私にはできませんが)高めの数値といえるでしょう。
ここまで日本人選手の紹介をしてきましたが、続いては総合トップ6にまいりましょう。
総合 6位 ジュリアン・マブンガ(富山)
O +5.51 D +1.00 boxLEBRON 2.0 +6.51
平均34分で20得点/7.2アシストと20点をとりながらアシストでリーグ1位の成績を残しています。オフェンスのboxLEBRONではガードナー選手に次いでリーグ2位です。富樫選手と同様、タフショットのイメージがあるかもしれませんが、マブンガ選手もTS%が59%と効率が良いことがうかがえます。バスケットで一番得点効率が良いともされるフリースローを多く打つ選手なので、TS%が高い要因の大きなポイントかと思います。
総合 5位 ライアン・ロシター(宇都宮)
O +4.45 D +2.09 boxLEBRON 2.0 +6.55
東地区優勝が決まっている宇都宮の中で、一番高い数値が出たロシター選手。平均12.8得点/4アシストは、このランキングに載っている選手と比較すると低い数値のように見えますが、リーグ1位のディフェンスへの貢献や、また遅めのペースであることから(boxLEBRONではペースの調整を行っています)総合的なインパクトの数値であるboxLEBRONの数値は高く出ていると考えられます。
総合 4位 ニック・ファジーカス(川崎)
O +5.14 D +1.45 boxLEBRON 2.0 +6.59
平均20得点/9.7リバウンドと、さすがのスタッツを記録しているファジーカス選手。USG%がリーグでもトップクラスの選手で、川崎の大黒柱でありながらも、TS%が62%と効率が良く、川崎のオフェンスに大きく貢献していることがうかがえます。Bリーグ初年度のMVPで、ベストファイブにも複数回選ばれているファジーカス選手ですが、ここ2年はベストファイブからは外れています。今年はどうでしょうか。
総合 3位 ジャック・クーリー(琉球)
O +5.09 D +1.50 boxLEBRON 2.0 +6.59
リバウンドでリーグ1位と、印象通りのスタッツを残しているクーリー選手ですが、特にオフェンスリバウンドでは大差でのリーグリーダー。得点も16.5点と多く、フリースローも多い選手です。2ポイントのシュートがほとんどの選手ですが、TS%が65%と、リーグでもトップ5%に入る効率の高さも注目です。西地区優勝が決まっている琉球で1番boxLEBRONの数値が高い選手です。
総合 2位 セバスチャン・サイズ(千葉)
O+ 4.97 D +1.72 boxLEBRON 2.0 +6.69
新天地で平均16.7得点/11.7リバウンドと、平均ダブルダブルを記録しながら、平均1ブロックをはじめディフェンスにも大きく貢献しているサイズ選手。オフェンスがリーグ2位、ディフェンスがリーグ3位である千葉への貢献も評価されてboxLEBRONの総合2位となっています。昨年の+5.01から数値を大きく上げての+6.69ですが、MVP、ベストファイブに選ばれるのでしょうか。
総合 1位 ダバンテ・ガードナー(三河)
O +6.23 D +1.01 boxLEBRON 2.0 +7.25
今季、ここまでの総合1位はガードナー選手でした。ガードナー選手の主な貢献は、オフェンス面から来ています。20得点/7.9リバウンド/5.1アシストを記録しながら、ターンオーバーが少ない選手です。自分で得点が取ることができ、チームメイトを活かすこともできる。そんなガードナー選手が中心である三河はリーグでオフェンスが1位です。2位との差は残りの試合数を考えて逆転が起こる可能性は少ないと思いますし、boxLEBRONは、今シーズンのMVPはガードナー選手がふさわしいと言っています。
さて、10人の選手を紹介しましたが、いかがでしょうか?1位はガードナー選手となりましたが、2位以降は僅差で、ここ最近は毎週順位が入れ替わってもいるので、残りの試合でまだ順位の変動が考えられます。
また、今回初めてboxLEBRONを知っていただいた方もいるかもしれませんが、一つ注意点があります。boxLEBRONは一つの指標にすぎないということです。MVPを考えたときに、必ずしもこの通りの順番になることはないでしょう。
長文になりましたが、ここまで全部読んで頂いた方がいれば、ありがとうございました。感想や質問、あなたが思うMVPなどはTwitterにてリプライやDMをお願いします。ありがとうございました!
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