boxLEBRONの数値から見る、NEXT STAR賞
今日は、Bリーグから「NEXT STAR賞」なるものの候補者が20名発表されたので、この中から、boxLEBRONのスタッツを用いて実際に投票をしたいと思います。
今回は、1シーズンのboxLEBRONでは成長は測れないので、昨シーズンもB1に在籍した選手のみとさせていただくため、下の16名の選手の昨シーズンのboxLEBRON関連の数値と、今シーズンの数値の比較をしたいと思います。(B2から昇格をしてきた選手に関しては、B1→B2またはその逆のコンバージョンが現段階ではできないので、申し訳ありません)
boxLEBRONは個人のインパクトをボックススコアから推定する個人スタッツですが、上の表でも見えるようにboxLEBRONには二種類の数値があります。一つは、boxLEBRONと書かれている、インパクトの量を出場時間で割ったような、「生」のインパクトのデータです。もう一つの、boxLEBRON 2.0と書かれているのが、そこに出場時間を考慮した値です。
どうやって、「最も成長した選手」をこの数値から決めていくかというと、この二種類のboxLEBRONが、昨シーズンの値からどれだけ上がっているのかを見ていきます。一つ目の生の数値の方は、コートに出ている時間あたりのパフォーマンスが上がっていれば、一種の成長ととらえます。また、二つ目の出場時間を考慮した値は、シーズン全体のパフォーマンスが上がったり、役割が大きくなった証拠として違う種の成長ととらえます。この2つのどちらでも大きく数値を上げた選手は、出ている時間あたりのパフォーマンスと、シーズン全体のパフォーマンスと、どちらも上げたということで、「最も成長した選手」とします。
また、一般的に成長した選手といえば、スキルを増やした選手・「Good」から「Great」へと、難しいと言われるジャンプした選手というイメージかもしれませんが、ここではあくまでも機械的にこの二つの数字において成長した選手を選びます。
今回、二つの数値の差を見たところ、多くの選手が、「生」のインパクトの数値の変化が少なく、プレータイムを獲得したためにboxLEBRON 2.0の数値が上がっている、というパターンでした。プレータイムが長くなっても、パフォーマンスを維持したりすることや、場合によってはベンチユニットからスタートのユニットに昇格した選手だと、対戦した相手のレベルも上がっているはずです。このパターンの選手も大きな成長をした選手ですが、2人、どちらのカテゴリーでも大きく数値を上げた選手がいたので、ここで紹介したいと思います。
前田 怜緒(滋賀)
前田選手は、昨シーズンは特別指定選手として、そして今シーズンはプロ契約として滋賀でプレーした選手です。昨シーズンは6試合、計60分程度に出場がとどまっているので、決してサンプルが大きいとは言えません。その中で、boxLEBRONが1.00から2.98、boxLEBRON 2.0が-1.30から1.67とどちらのカテゴリーも大きく数字を伸ばしています。今季は、57試合(うち32試合がスタート)計900分程度までプレータイムを獲得しつつ、パフォーマンスも大きく伸ばしています。
具体的なスタッツに入ると、30分換算での得点が4点から9点と倍以上に増やし、確率も大きく上げていることが一番のポイントかと思います。
シェーファー アヴィ幸樹(滋賀→三河)
シェーファー選手に関してはどちらのカテゴリーでも大きく数値を上げたのですが、注意点があります。移籍が伴っていることで、チームのオフェンス・ディフェンス効率の数値が大きく変わっているところです。また、三河は怪我人の関係もあり、シェーファー選手に本来よりも多くのプレータイムが回ってきた可能性も考えられます。
移籍を伴った選手のboxLEBRONの数値の変動は興味深くて、どれくらい変動があるのか、これからもっと深くみていく必要があり、その予定でもあります。しかし、移籍をしても、「生」のインパクトの数値であるboxLEBRONの方の数値があまり変わらない選手もいます。また、怪我人が出てチャンスが回ってきても、チームのレーティングが大きく下がらなかった、というところはシェーファー選手のパフォーマンスがあってのことなので、もっと深く追求する必要性は認めつつも、今回はここに関しては無視をしたいと思います。
さて、そんなシェーファー選手ですが、boxLEBRONは2.89から5.43、boxLEBRON 2.0が1.24から4.00と、どちらのカテゴリーでも2.5以上の上昇がみられます。出場時間が倍以上に増え、今季は全試合スタートからの出場でした。もちろん、出場時間が長い分、カウンティングスタッツは伸びていますが、30分換算のスタッツを見ても得点が伸びていたり、今季は3PTのアテンプトレートが0.25とスリーを武器にしながらもTS%を上げられたことが大きなポイントだと思います。
2人の選手を紹介しましたが、私としてはシェーファー選手に投票をします。理由は、上に長々と書いたのでもう書きません。投票は5月12日の12時から、13日終日までなので、間に合う方はツイッターで投票をしてはいかがでしょうか?
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