Bリーグ最強選手は誰だ?~日本人選手編~
今年も、Bリーグのレギュラーシーズンが終わってしまいました。まだCSは残っていますが、レギュラーシーズンのデータが出そろったので、ここで過去3年分のboxLEBRONのデータを見て、Bリーグ最強の選手が誰かを見ていきます。今回は日本人選手に限ったランキングで、後日外国籍・帰化枠の選手を別で紹介したいと思います。
順位の付け方は、boxLEBRON 2.0、つまり出場時間あたりのインパクトと、合計の出場時間の両方を見ている数値の順位とします。そのため、過去3シーズンの間に怪我などの理由で長期にわたって出場が無かった選手は、多少順位が低く出てしまっています。また、ここ1,2年で大きく成長した選手も同様です。このようなことに対して調整は一切していないことだけ、先に書かせていただきます。また、過去3シーズンにわたって、B1に在籍していた選手は計150人でした。前置きが長くなってしまいましたが、今回はその中から数値が高かった日本人選手を10人、順番に紹介します。
10位 遠藤 祐亮 +3.56
遠藤選手は、攻守にわたり、強豪宇都宮ブレックスの勝利に貢献してきた選手です。ディフェンスでは、ブロック・スティールの数字以上の印象があるので、もしかしたらこの数字以上のインパクトを残しているかもしれません。スリーポイントを見ても、4~5アテンプトで40%を超えてくるなど優秀な成績ですし、どんなチームであろうと、彼のペリメーターのディフェンス力も、シュート力をはじめとしたオフェンスは活かせる選手だと思います。
9位 渡邉 裕規 +3.56
続けて宇都宮の選手になりますが、渡邉選手が僅差で9位となりました。渡邊選手の特徴としては、オフェンスではまずターンオーバーが少ないこと。そして、得点のパターンは、打つシュートの中でスリーポイントの割合が大きいことだと思います。カウンティングスタッツだけを見ると他の選手より劣る部分もあるかと思いますが、宇都宮の勝利に貢献していることも(間接的に)評価されて、日本人選手の9位にランクインとなりました。
8位 齋藤 拓実 +3.56
今年、名古屋に移籍して大きく成長したように思える齋藤拓実選手ですが、滋賀在籍時の数字も十分優秀でした。また、今回3年のサンプルをとっている影響で、2018-19シーズンの300分程度しか出場の無いシーズンもここに含まれているので、この2年だけを見ればもっと上の順位にいてもおかしくない選手だと思います。選手としての特徴は、自分で得点をとるときにも効率が良く、もちろんPGとしてのゲームメイク力、アシスト力を兼ね備えているところだと思います。
7位 金丸 晃輔 +3.68
金丸選手の特徴は何といってもシュート力。毎シーズン、1試合平均6アテンプト程度で確率もリーグトップクラス、さらには金丸選手のいる三河オフェンスが常にリーグトップクラスの効率であることです。3年のスパンでみると、オフェンスだけで言えば富樫選手に次いで日本人2位でした。しかし、ディフェンスがboxLEBRONには評価されず、他の選手と比べても低かったことから、総合的には日本人7位という結果になりました。
6位 竹内 譲次 +3.71
竹内譲次選手は、金丸選手とは180度変わり、ディフェンスでboxLEBRONの数値が高かった選手です。3年のスパンでの数値では、外国籍選手・帰化選手を含めても全体で5位でした。もちろん日本人選手ではトップの数値です。要因としては、ブロックの数の多さと、ディフェンスが常に良いアルバルクで出場しているところだと思われます。オフェンスではビッグマンながらも、スリーポイントの驚異でフロアをストレッチできる選手ですし、日本人選手6位も納得です。
5位 石井 講祐 +3.74
石井選手の特徴は、やはりスリーポイントシューターとして知られている選手だと思います。4~5アテンプトで高い確率を記録していますが、boxLEBRONにおいて金丸選手と差が出たポイントはディフェンスでした。スティールが多く、前からプレッシャーをかける渋谷ディフェンスを体現できる選手だと思います。石井選手はボールを必要とせず、ディフェンスもできる選手なので、どんなチームでも活躍できるタイプの選手だと思います。
4位 安藤 誓哉 +4.22
安藤選手のスタッツの特徴としては、アシストに対してのターンオーバーが少ないこと。あとは得点力。この2点だと思います。強いチームで、自分でボールを保持しているときも脅威で、周りも活かせるPGとして、boxLEBRONに評価された選手だと思います。ボックススコアに表れない所でも、プルアップのスリーが打てる選手なので、武器も多い選手だと個人的には思っています。日本代表に呼ばれるのも納得の4位です。
3位 田中 大貴 +4.51
田中選手はオールラウンドに活躍が見られます。ターンオーバーも少なく、中からも外からも点が取れます。さらに、パスで仲間を活かせて、ディフェンスが上手な選手でもあります。この3年でも怪我をしていた時期があるので、健康体の田中選手であればもっと高い数値が出ていたかもしれません。田中選手も、オンボール、オフボールどちらも脅威で、どのような戦術でもフィットできる選手だと思います。
2位 藤井 祐眞 +4.67
昨年、Bリーグの賞を総なめといってもいい程獲得した藤井選手が2位となりました。藤井選手が良い数字を残しているのは想像通り昨シーズンと、今シーズンですが、2018-19シーズンもシックスマンとしては十分すぎるスタッツでした。自らの得点も効率よく取れ、特にフリースローの獲得率が高い選手です。フリースローは期待値が高いシュートですから、効率が高い要因の一つです。また、PGとして周りを活かす能力も長けているので、文句無しの2位だと思います。
1位 富樫 勇樹 +5.48
想像通りだった方もいるかと思いますが、1位は富樫選手でした。なんといってもオフェンス力が持ち味でしょう。日本人選手の中では3年分のデータでトップですし、毎年千葉ジェッツはオフェンシブレーティングが良い数字です。富樫選手も得点パターンの多さが目立つ選手です。また、身長を見てディフェンスができない選手だと思われがちですが、千葉のディフェンシブレーティングを見ても良いディフェンスを作れていますし、たとえ「ディフェンスができない選手」だとしても、良いディフェンスを作ることを妨げないことも一つのスキルだと私は思います。
3年というスパンでboxLEBRONを見ていくという初の試みでしたが、いかがでしょうか?
個人的には、怪我や齋藤選手のように急成長をした選手、あとはオーストラリア挑戦の影響で、Bリーグでの出場時間が短いシーズンがあった比江島選手(ここでは13位でした)などのケースでは課題は残りましたが、これらを除くとそこそこ良いランキングだったのではないかなと思います。それらの良い調整方法があれば、次このような記事を書く時にやってみたいと思います。
また、同じ3年のスパンでの外国籍・帰化選手のランキングは、次に書く予定です。もしよければそちらも読んで頂けたら嬉しいです。
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